常徳市(じょうとく-し)は、中華人民共和国中南部に位置する湖南省の地級市である。古くは武陵や朗州と称した。

地理

中国の主要湖畔である洞庭湖の西畔に位置し、この湖に注ぐ沅江の下流にあたる。

歴史

常徳における行政区名の初見は春秋時代に設置された黔中郡(郡治は沅陵県西部)である。前220年、前漢により武陵郡と改称し荊州に帰属するようになった。唐代になると、621年(武徳4年)に州制が施行され武陵郡は朗州に改められ、それ以降中華民国初期まで朗州の名称が使用され、その中心地として常徳が存在していた。

交通

空港

  • 常徳桃花源空港

高速道路

行政区画

2市轄区・1県級市・6県を管轄下に置く。

  • 市轄区:
    • 武陵区・鼎城区
  • 県級市:
    • 津市市
  • 県:
    • 漢寿県・安郷県・澧県・臨澧県・石門県・桃源県

年表

この節の出典

常澧専区

  • 1949年10月1日 - 中華人民共和国湖南省常澧専区が成立。常徳県臨澧県澧県安郷県南県華容県桃源県慈利県石門県が発足。(9県)
  • 1950年8月29日 - 常澧専区が常徳専区に改称。

常徳地区

  • 1950年10月19日 (2市9県)
    • 常徳県の一部が分立し、常徳市が発足。
    • 澧県の一部が分立し、津市市が発足。
  • 1950年12月20日 (2市9県)
    • 湖北省沔陽専区石首県の一部が華容県・安郷県に分割編入。
    • 湖北省荊州専区公安県の一部が安郷県・澧県に分割編入。
    • 澧県・安郷県の各一部が湖北省荊州専区公安県に編入。
    • 安郷県・華容県の各一部が湖北省沔陽専区石首県に編入。
  • 1952年9月2日 - 津市市が澧県に編入。(1市9県)
  • 1952年11月13日 - 益陽専区益陽市益陽県桃江県安化県沅江県漢寿県を編入。(2市14県)
  • 1953年9月2日 - 澧県の一部が分立し、津市市が発足。(3市14県)
  • 1953年9月19日 - 湖北省荊州専区松滋県の一部が澧県に編入。(3市14県)
  • 1955年2月15日 - 湖北省荊州専区公安県の一部が澧県に編入。(3市14県)
  • 1959年3月31日 (14県)
    • 常徳市が常徳県に編入。
    • 益陽市が益陽県に編入。
    • 津市市が澧県に編入。
  • 1961年7月9日 (3市14県)
    • 常徳県の一部が分立し、常徳市が発足。
    • 益陽県の一部が分立し、益陽市が発足。
    • 澧県の一部が分立し、津市市が発足。
  • 1962年10月30日 - 益陽市・益陽県・桃江県・安化県・沅江県・南県・華容県が益陽専区に編入。(2市8県)
  • 1963年5月20日 - 津市市が澧県に編入。(1市8県)
  • 1970年 - 常徳専区が常徳地区に改称。(1市8県)
  • 1979年12月19日 - 澧県の一部が分立し、津市市が発足。(2市8県)
  • 1988年1月23日
    • 常徳市が地級市の常徳市に昇格。
    • 津市市・常徳県・桃源県・石門県・澧県・漢寿県・慈利県・臨澧県・安郷県が常徳市に編入。

常徳市

  • 1988年1月23日 - 常徳地区常徳市が地級市の常徳市に昇格。武陵区が成立。(2区1市7県)
    • 常徳地区津市市常徳県桃源県石門県澧県漢寿県慈利県臨澧県安郷県を編入。
    • 常徳県の一部が武陵区に編入。
    • 常徳県の残部が区制施行し、鼎城区となる。
  • 1988年5月18日 - 慈利県が大庸市に編入。(2区1市6県)
  • 2005年8月2日 - 張家界市慈利県の一部が石門県に編入。(2区1市6県)

教育

  • 常徳師範学校
  • 常徳電視大学
  • 常徳工業学校

友好都市

  • 1994年8月15日、滋賀県八日市市(現東近江市)

脚注

関連項目

  • 桃源郷 - モデルになったという桃花源(桃源県)がある。

外部リンク

  • 常徳市人民政府

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桃源郷満開 |正光画廊

桃源郷に行きました令和5年3月30日仁淀川高知県花桃桃源郷桃の花 YouTube

常徳寺

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