舎熊駅(しゃぐまえき)は、北海道(留萌振興局)増毛郡増毛町舎熊(しゃくま)にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅(廃駅)である。電報略号はクマ。事務管理コードは▲121512であった。

歴史

  • 1921年(大正10年)11月5日:鉄道省留萠線留萠駅 - 増毛駅間開通(留萠線全通)に伴い開業。一般駅。
  • 1931年(昭和6年)10月10日:線路名を留萠本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
  • 1960年(昭和35年)9月15日:貨物取扱い廃止。
  • 1963年(昭和38年)5月1日:業務委託化。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止。無人化。
  • 1980年代後半:駅舎改築、貨車駅舎となる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
  • 1997年(平成9年)4月1日:線路名を留萌本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
  • 2016年(平成28年)12月5日:留萌駅 - 増毛駅間の廃止に伴い、廃駅となる。

駅名の由来

当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語で「イサックマ(i-sat-kuma)」(それ=魚・を乾かす・物干し棚)に由来する。

なお、地名は2022年(令和4年)現在、よみは「しゃま」と清音になっている。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅で、ホームは線路の北西側(増毛方面に向かって右手側)に存在していた。廃止時点では転轍機を持たない棒線駅だが、かつては相対式ホーム2面2線を有する交換駅で、さらに駅裏側に複数の貨物側線を有していた。これらは貨物取扱い廃止後に撤去され、ホーム前後の線路は転轍機の名残りで湾曲していた(交換設備の廃止時期は不明)。

無人駅となっており、駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接していた。有人駅時代の古い板張りの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車を改造した貨車駅舎となっていた。宗谷本線の貨車駅舎と全く同一の外観で、旧駅舎の基礎の上に設置されており、この基礎のコンクリートは劣化のため廃墟のようになっていた。トイレは無かった。

2016年、駅名標が2枚盗難にあったが、「いたちごっこになる」という理由で、新たに取り付けられる事は無かった。

利用状況

  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は28人。
  • 2011年(平成23年)- 2015年(平成27年)の11月の調査日に実施された、乗降人員調査の平均は「1名以下」。

駅周辺

周辺に農家が点在しており、貨物側線跡は小さなパークゴルフ場となっている。

  • 国道231号(日本海オロロンライン)
  • 留萌警察署舎熊駐在所
  • 舎熊郵便局
  • 沿岸バス「舎熊郵便局前」停留所
    • かつては「舎熊駅前」という名称であったが、廃駅後の2017年4月1日より現停留所名に変更された。

駅跡

2017年10月現在、廃駅舎・ホームともに撤去され、砂利が敷かれた更地となっているが、かつてホーム上に設置されていた電灯設備が残存しているほか、駅前の広場跡は、冬季は雪捨て場として活用されている。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線
信砂駅 - 舎熊駅 - 朱文別駅

脚注

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 舎熊駅(旭川支社管内駅紹介) - 北海道旅客鉄道 - ウェイバックマシン(2016年11月12日アーカイブ分)

[廃止]留萌本線 舎熊駅 構内映像【全線全駅】/熊ではなくマムシ出没注意?! 2016.7.3 YouTube

留萌線 舎熊駅 廃駅 ファイナルアクセス

舎熊

舎熊

JR留萌本線舎熊駅(廃止)